ルアーを作るときに使う道具(工具)について詳しく紹介。
よくある物から特殊な物まで、いろいろあります。

工具の一覧

工具リスト1
1.ノコギリ2.切り出しナイフ3.カッターナイフ
4.紙ヤスリ5.リューター6.キリ7. 彫刻刀
8.ポンチ9.ラジオペンチ10.ペン

工具リスト2
11.エアーブラシ12.ハケ-平筆13.防毒マスク
14.洗浄用の入れ物15.廃液瓶16.接着剤
17.精密ドライバー18.定規19.乾燥台

ノコギリ

木材を切るときに使う。
刃が細かいものを使用すると切断面がきれい。
柔らかい木材には糸ノコギリでもよい。

切り出しナイフ

木をルアーの形に削り出すのに使う。
刃がなまっていたり(よく切れない)、
こぼれている場合は研ぐこと。
研ぐと切れ味がよくなるだけでなく怪我防止にもなる。
使う前に注意のコーナーをよく読んでほしい。

カッターナイフ

柔らかい木材を削るときや、薄く削るときに使う。
刃こぼれがあれば折って新しい刃先にして使用する。

紙ヤスリ(サンドペーパー)

ルアーの表面の凹凸をなくしなめらかにするのに使う。
100番台、200番台、800番台の3種類あれば十分だ。
手のひらより少し小さめのサイズに切って使用する。

リューター(ルーター)

小型の電気ドリルでペン型をしている。
先端のドリル(刃)を替えることで
いろいろな形の穴をきれいに掘ることができる。
回転数を調節できるものがお勧め。

ちなみに僕はプロクソンのミニルーターを使用している。
15,000円ほどするので予算に余裕があればどうぞ。

キリ

一番手ごろな穴をあける工具。
穴をあけるときにぐらつきやすいので、
木を固定し、両手でキリを使って穴をあける。

慣れないうちは木っ端を使って練習するといい。

彫刻刀

彫刻刀の円刀を使って穴をあける。
これなら3種類ほど買っても2000円もしないはず。
やはり刃物だから研ぐことを忘れずに。

ポンチ

普通は革細工でベルトの穴あけなどに使うものだが、
ルアーでは目やオモリを入れる穴を掘る工程で一番最初に使う。
使い方はポンチをルアーに当て
力を加えて押せばきれいに円状のあとがつく。
目、オモリの大きさにあった径のものを購入すること。
刃の厚さが薄いものがベスト。

ラジオペンチ

ヒートンのアイ部分を閉じたり、
ルアーのコーティング・塗装時にヒートンを持つのに使う。

ペンチの先の形や挟む部分の形状、
持ったときの扱いやすさなど、
実際に手にしてみた感覚でどのペンチにするのか選ぶとよい。

ペン

ボールペンがお勧め。

これは木材に印をつけるとき、
マジックだとにじむし鉛筆だと薄くて見えにくいため。

エアーブラシ

塗装をより市販ルアーのように
きれいに仕上げようと思ったら必要となる。

エアーブラシ一式
(ハンドピース、ホース、エアフィルター、コンプレッサー)
を揃えると2万円以上はするので高価だが、
あるとないとでは完成度はまるで違う。

ハンドピースで有名なのは
Olympos(オリンポス)社、Rich(リッチ)社、タミヤ社だ。
他にもグンゼ、プロクソンからも出ている。

オリンポス社製のものは口径が0.2mm~0.4mmのカラーリング用のもの、
タミヤ社製のものは黒いのが 0.7か0.8mmぐらい、
シルバーのが0.5mmぐらい。

コーティング剤吹きつけ用としては
口径の大きい0.6mm以上のものがいいみたいだ。

使い終わったら必ず洗浄すること。

また使用前に注意のコーナーを読み、
防毒マスクを着用することを強くすすめる。

    いまは安い使い捨てタイプの塗装用マスクが売っている。
    500円ぐらい で購入できる。

おすすめのコンプレッサーは

商品名
みにまる君(正式名称: AC-100)
機能
家庭用単相100V(50/60Hz共通)、モーター出力 75w・最高圧力 4.0Kg/cm2、 騒音 50db 、サイズ :280×145×170mm ・重量3.5Kg
仕様
本体+エアーフィルター(圧力メーター付き)+エアーホース(2m)

インターネット通販で購入することができる。

ハケ・平筆

塗装、エアーブラシに塗料を入れるときに使用する。
缶スプレーで塗装するのであれば必要ない。

防毒マスク

缶スプレーやエアーブラシは使うときに
空気中に有毒な有機溶媒が噴霧される。

洗浄用の入れ物

ハケや筆を洗うためにラッカーうすめ液を入れておくもの。
専用に買う必要はないが
プラスチックや樹脂製のものは
有機溶剤に溶けるため使えない。
金属、ガラス、磁器のものを使用する。

廃液瓶

洗浄で出た廃液や塗料の残りを棄てるための空き瓶だ。
なるべく容量が大きく密閉度の高い瓶を使うこと。
蓋は金属製に限る。

けっして廃液は流しやトイレに捨てない!。
環境汚染の原因となるので、
専用業者にひきとってもらうか
塗装のコーナーを参考にして処分する。

接着剤

ジェル状の瞬間接着剤だけでもいいのだが、
できれば2液式エポキシ接着剤も揃える。
広い面 をくっつけたり、
隙間を埋めて補修するのに使えるからだ。

アロンアルファは乾燥後白くなるので、あまりおすすめできない。

液状で乾燥後に白くならない瞬間接着剤は、
ルアー表面に下地づくりのために使うこともできる。

精密ドライバー

リグの取付け、スピナーベイトのアイの作成に使用する。

定規

ルアーのデザインに使ったり、
オモリの穴の位置決めなどいろいろ使える。
透明タイプのものがよい。

乾燥台

ルアーをコーティングや塗装の後、
吊して乾燥するための台だ。

ルアーのヒートンのアイ部分を
引っかけて吊せればどんなものでも構わない。

僕は木で作った台に数本の針金が突き出た形に工作して、
その針金に吊している。

LCメンバーの方の作り方を紹介すると、

投げ捨て式1号の作り方

用意する材料
針金ハンガー、2リットルペットボトルが入ってる段ボール箱、針金(クリップなど)
用意する工具
ペンチ、カッター
方法
  1. 段ボール箱の蓋を切りとる。
  2. そして箱側面の向かい合う適当な位置に穴を開ける。
  3. 針金ハンガーをペンチで切断して箱の幅より長い棒にする。
  4. 箱に開けた穴に棒を差し込んだら、棒の端を折り曲げて抜けないようにする。
  5. クリップなどの細い針金を変形させてアルファベットのSの形にする(S字フック)
  6. 箱の下に紙を何枚か敷くと完成。
使い方
ルアーのアイにS字フックをかけて、箱の中の棒に吊るして使う。