糸を巻くだけではなんの動きもしない、
そんなペンシルベイトについての豆知識をこのページで紹介しています

ペンシルベイトについて


pencilbait?

ペンシルベイト、これを日本語にすると鉛筆魚。
なんとも変な名前のルアーだ。

3つのタイプ

ペンシルベイトには3つのタイプがある。
見た目ではわからないが、水面に浮かんだ姿でその違いははっきりする。

垂直に浮くタイプ、
斜めに浮くタイプ、
水平に浮くタイプ
この3つだ。

  1. 垂直に浮くタイプ

    ルアーの最後部にオモリが埋めてあり、垂直に立って浮く。

    おじぎするアクションは簡単で、流れのある釣り場でもちゃんと動く。
    しかしその反面、他の動きをしてくれない。
    狭い場所をしつこく攻めるのに適している。

    垂直ペンシル

  2. 斜めに浮くタイプ

    約20度から50度の間の角度で浮き、オモリはルアーの後部にある。
    右に左におじぎをしながら進むその様子を
    ウォーキング ザ ドッグとよぶところにアメリカ文化のセンスを感じる。
    定評のあるルアーにヘドンのザラスプークがある。
    演技させやすく、標準的なペンシルベイトといえる。

    斜めペンシル

  3. 水平に浮くタイプ

    水平かもしくは水面 から少し頭を上げた状態で浮く。
    オモリは腹部のフックの近くの位置に埋めてある。
    水面をすべるように右に左に動かすことを
    スキーイングといい、
    このすべる距離はルアーとつけるアクションによって変わる。

    雨や風があり水面が波立っているときには
    動かしにくく思い通りの演技はしてくれない。

    このタイプは腹部が比較的平らになっているものが多く、
    この形が滑り易さを出している。

    ザウルスのビックラッシュやヘドンのザラゴッザは、このタイプに入る。

    水平ペンシル

ペンシルベイトの季節

水に浮かんだ状態動かすのと音を立てずに泳ぐため、
バスが水面を意識しているときに使う。
4月から10月ぐらいまでがこのルアーの出番で、
蒸し暑い時の雨が降りそうな天気がベストだ。

特に朝夕の人気のないところを狙うといい。
また、他のルアーで釣れないときに
このルアーにだけバスがバイトするときもあるので、
周りの状況から判断して使うのがいいと思う。

使い方

ただ引いただけではうまく動かないのがペンシルベイト。
多少糸をたるませて、竿先をちょこっと動かす。
この動きは一瞬だ。

そして少し糸を巻き、また竿先を動かす。
この竿先を動かす距離、
そして竿の角度は
ルアー自体の作りとルアーにさせたい動きによって違う。

バスが居そうな障害物の少し先にルアーを落とし、
波紋が殆どなくなるのを待つ。
そこからルアーを動かして、狙った場所の上を通す。

チョンチョンチョンピタッと一定のリズムをつけて動かし、
ここだと思ったところで止める。

ここでバスが水面に飛び出して食いついてきたら
スリルと興奮を体験できる。
こうなるとペンシルベイトを使うのはやめられなくなる。

このスリルが醍醐味なのだ。
蓮や藻が水面に見えているような、
フックが引っ掛かりやすいところには
ペンシルベイトは向いてない。

どれを選ぶか

これは使う人の好みの問題だ。
自分のタックルで動かせる大きさと重さを考えて、選ぶのがよいと思う。
現在市販されているペンシルベイトは
形もサイズも色もいろいろだが、定評のあるものは少ない。
だから、ホームページや雑誌のルアー批評を参考にして購入するのが無難。