必要なくなったCDやDVDを使ってバイブレーションルアーを作ります。

ソナー

ほとんど手元にある材料で作れる。
完成するまでにかかる時間は3時間ぐらい。

このルアーを作れば、
バイブレーションを作る時に
オモリのバランスをどうすればいいのかがわかる。

作り方

  1. CDを切る

    始める前に必ず注意のコーナーは読むこと。

    CDの表面 (何か書いてある側)に
    ペンで切るための線を
    (横の線と縦の線)
    2本引く。
    裏に書いてしまうと、
    これは完成したときに
    書いた跡が残る可能性があるため。

    CD
    下に紙を敷き、
    CDの表を上にして、
    ノコギリなどで線に沿って切る。
    図のように2回切る。

    あまり強い力で切ると、
    CDが割れてしまうので注意すること。
    また、CDの裏を傷つけないように。

    切る大きさは、
    横に約97mm、
    縦に約26mmがいいだろう。

  2. ルアーの形にする

    切る
    作った2枚のCD板を、
    図のようにさらに
    ノコギリなどで切ってから、
    金ヤスリで角を削り
    ルアーの形にする。
    このときもCDの裏を傷つけないように
    注意すること。
    とにかくCDの裏側は何もしないことだ。

    ヤスリで削る作業は
    けっこう時間がかかるので気長に作業すること。

    また、削りかすは
    静電気で手に付くので
    ハケで取るといい。

  3. 2枚を接着する

    接着
    瞬間接着剤を使って、
    CDの表側同士を貼りつける。

    乾いたらふたたび
    金ヤスリを使って
    切断面をなめらかに整える。

    形は図を参考にする。
    この図はほぼ正確に形を表現してある。

    これでキラキラと反射するCD裏面を
    利用したボディーができた。

  4. オモリを加工する


    ナツメ型オモリを加工する。
    まず、台の上にオモリを置き
    金槌でたたいて平らにする。
    厚さ約2mmの楕円形にする。

    次にニッパーで図のように削り取る。

    そして最後に金ヤスリで断面を滑らかにする。
    横23mm、縦が最高9mmぐらいが
    大きさの目安だ。

  5. オモリをつける

    オモリをつける
    図のように、
    加工したオモリと、作ったCD板を
    瞬間接着剤でくっつける。
    両方のオモリが
    左右正対称に付くように
    バランスを見ながら慎重につけよう。

    ついて乾燥したら
    オモリとCDの間にできた隙間に
    瞬間接着剤を流し込みしっかりとくっつける。

  6. アイの穴をあける

    アイの加工
    リューター(なければキリやドリルなど)で穴をあける。
    フックの穴を2つ、
    ラインアイの穴を3つか4つ開ける。

    開ける位置は図を参考に。

    穴とCD板の端との間は
    0.8mm以上にする。

    *穴は強度の問題で
    補強する必要が出てくるかもしれないが
    今回はこの作業だけでよしとする。

  7. 目をつけ、塗装する

    目を書く
    オモリの表面を
    紙ヤスリで滑らかにしたら、
    瞬間接着剤で目玉シールをつける。
    そして油性ペンや塗料などで
    模様をつける。

  8. 補強する

    補強
    2液製エポキシ接着剤を
    CDの切断面に塗る。

    乾燥中は触れないように注意する。
    これで補強され、
    スプリットリング・フックをつければ完成だ。

    完成

  9. テストする

    小さなルアーだから、
    浴槽で泳がしてテストができる。

    ルアーにラインをつけ、テストする。

    ラインを引っ張ると
    ボディを揺らしながら泳げば成功だ。

    ラインアイが3、4個あるので
    それぞれ試してみよう。

    一番後ろのアイにラインをつないで
    うまく泳がない場合は、作成失敗だ。
    その場合には次の補足を参考に
    オモリを付け足してみてほしい。

今回使ったもの

材料

  • ナツメ型オモリ、フック(サイズは8か10)、スプリットリング、

    目玉シール、塗料、必要なくなったCD(雑誌の付録や、失敗したCD-Rなど)

工具

  • 油性ペン、刃の細かいノコギリ(糸ノコなど)、
    金ヤスリ(プラスッチク用が最適)、かなづち、台、
    ニッパー、紙ヤスリ、穴を開けるもの(リューターかキリ)、
    瞬間接着剤、2液製エポキシ接着剤、塗料(油性マジックでも可)、ペンチ
    *これらは代用できる物があれば全部を揃える必要はない。

補足

うまく泳ぐようにするためには
オモリの位置が重要になってくる。
僕の経験から、
次のようにすることでだいたいうまく泳ぐ。

バランス
図を使って説明しよう。
ラインアイ、
センターフックアイ、
リアフックアイ、
この3つは○で示す。
そして○を線でつなぎ
三角形にしている。

ラインアイとセンターフックアイを
つないだ直線を1、
ラインアイとリアフックアイを
つないだ直線を2とする。

そしてオモリを1の線で二つに分けて、
左側をA、右側をBとする。

  • 経験則1
    1の線は2の線より長くする。
  • 経験則2
    AはBより重過ぎてはいけない。
    軽くてもいけない。

この2つができていれば、だいたい成功する。

テストのとき、
4つのラインアイのうち
一番後ろのアイにラインを結んだときに、
一番ボディを揺らすことが判ると思う。
このときAはBよりも一番重くなっている状態だ。

しかしAが重すぎると
ボディをほとんど揺らさない。

だからテストのときボディが揺れないようであれば、
オモリをB側に少し足してみるとよいだろう。

ただしルアーを早く動かせば
ボディは揺れる
ので、その点は考慮すること。
AがBよりどのくらいまで重ければいいのか、
これは1と2の長さも関係してくるので、
複雑で一言ではいえない。

頭で考えるより、たくさんアイの穴を開けて試してみるといい。