メンバーが実際に行っているルアーの塗装とコーティングの方法を紹介しています

ポイント

  • カラーリング:Mr.カラー(又は顔料、この場合セルロースを配合)+ラッカーシンナー+リターダーシンナー(入れる事によりメタリック系の発色がよくなる)
  • 色止め:セルロース+ラッカーシンナー+リターダーシンナー
  • 最終コーティング―:セルロ+ラッカーシンナー+リターダーシンナーにドブ浸け

ここで肝心なのは、
どの上記工程にもリターダーを配合するということだ。

リターダーを入れる理由

理由はなにか?
例えばラッカーシンナーを手につけてみてほしい。
手が白くなり、油分がなくなる。
要はラッカーシンナーは乾燥が異常に速いのだ。

乾燥をある程度遅らせてやらないと
(特にエアブラシを使う場合)、
粒子が粗くなったり、
脱脂が起こってしまったりする。

このため乾燥を遅らせるために
グンゼ産業からエアブラシ用に
リターダーマイルドという製品も発売されている。

エアーブラシで濃度の濃いものを吹き付けると、
ノズルが詰まったり、
ざらざらした表面になったりした
経験があるのではないだろうか?

これは、塗料の粒子が空気に多く触れるためで、
吹きつける際に既に硬化が更に進んでしまう為だ。

ラッカーシンナーは揮発性が高い種類のシンナーなので、
これを使用した塗料はかなり薄めるか、
ノズルの太いブラシで吹きつけないといけない欠点がある。

様はラッカー系はこの問題があるので、
硬化を遅らせる必要があるのだ。

リターダーを入れすぎるとタレの原因にもなるが、
ラッカーシンナーだけでの吹きつけは
あまりにも揮発性が高く発色も悪いので、
入れる事をお勧めする。
出来る事なら、
色止め様にノズル口径の大きいブラシがあると大変便利だ。

ここで1つだけ注意することは、
リターダーを使うと強度が落ちてしまうこともあるので、
なるべく上記の工程だけ使う様にした方がいいと思う。