>ルアーのボディができた後にコーティング剤で下地作りをおこなったら、次は下塗りです。
塗装で色をつけたときにどのような色になるのかが決まります

発色(色の鮮やかさ)を左右するのがこの下塗りだ。

本塗りでどういう色に仕上げたいかによって
下塗りの色も変わる。
基本的には白かシルバーを使う。

ハケや筆では塗らず(色落ちするため)、
エアーブラシもしくは缶 スプレーを使用する。

エアーブラシを使った下塗り

エアーブラシのハンドピースのカップが3ccの場合、
カップの3分の1までラッカーうすめ液を入れ、
これに筆で塗料を溶かし入れる。

決して多量 に溶かしてはいけない。
筆を塗料の中に浸け、
しずくが1、2滴たれるぐらいの量だけ
筆に塗料をつけたら、
その筆をカップに入れるといった具合だ。

そしてルアーから10cm以上離して
ゆっくりとルアーの頭部から
後部、後部から頭部へと
エアーブラシを往復させて、
ルアーをゆっくり回転させながら
色を吹き付けていく。

くりかえし吹き付けることで段々と色を濃くする。
一度に濃くしようとしてはいけない。

また、あまり強い噴射で吹き付けると
液垂れするので注意すること。

右利きの人であれば、
右手でハンドピースを、
左手でルアーに仮付けしているヒートンをもち
塗装するといい。

また、
フライタイイング用バイスにルアーを固定し、
エアブラシをかけるとよりやりやすい。

缶スプレーを使用した下塗り

ルアーから20cm以上離して、
頭部から後部、後部から頭部へと2往復、
早く缶を移動させながら吹き付ける。

これは缶スプレーがエアーブラシと比べて
一度に吹く塗料の量が多く厚塗りになりやすい為だ。

塗り終わったら
塗装した面に触れないように注意して
乾燥台に吊し30分以上乾燥する。
これで下塗りは終わり。

下塗り後の処理

下塗りを終えたら、次にはどうするかは大きく分けて
コーティングをするかどうかの2つに分かれる。

下塗り後にコーティングを行わない場合

そのまま本塗りに入る。

塗装後ウレタン製コーティング剤でドブ浸けする場合

  1. 下塗りが終わったら、20分以上乾燥させる。
  2. ウレタンの容器を新聞などを広げた上に置く
  3. 仮付けしてある頭部のヒートンの
    アイの部分のすぐ下をペンチで持ち、
    ウレタン液
    ルアー後部を下にした状態で全体を浸けすぐに出す。

  4. 液から出したら乾燥台に吊るす
  5. ウレタンのフタを素早くしめる。
    これはウレタンの劣化を少なくするためだ
  6. 5~6時間乾燥させる。(8時間がベスト)
    このとき部屋の換気を十分におこなう。
    危険だから決して密閉した部屋で行わないこと。
  7. 乾燥したら今度は
    後部のヒートンをペンチで持ち、
    頭部を下にしてドブ浸けして乾燥させる。

塗装後コーティング剤をエアブラシで吹き付けする場合

色を塗った後にコーティング剤をつける場合は
色流れ(色落ち)しないためには
エアーブラシでのコーティング剤の吹き付けがおすすめ。

コーティング剤をそのコーティング剤専用の薄め液でうすめるか
ラッカーシンナーで薄める。

薄めた液をエアーブラシでルアーに軽く吹き付けたら乾燥させる
ということを数回繰り返す。
このとき、一度に多く吹き付けたり・エアーブラシをルアーに近づけすぎると
色流れするので注意が必要だ。