塗料の製品には、その容器に成分表がついています。専門用語が多く分かりにくいですが
コツがわかれば、購入するときの塗料選びで失敗が少なくなります

塗料の成分表示を見てると
大体次の様に書かれている事が多いと思う。

例:合成樹脂、有機溶剤、顔料

役割でいうと
合成樹脂はつなぎ、
有機溶剤はシンナー、
顔料は色
といったところだろうか?

ミスターカラーの場合、合成樹脂はアクリルである。

そしてセルロースセメントの合成樹脂はニトロセルロースだ。

これらの成分が違う塗料どうしを混ぜ合わせると、
大体溶けずに沈殿してしまう。

もしセルロースセメントと塗料を混ぜたいのであれば、
塗料の成分はニトロセルロースのものにする必要がある。

ニッペホームペイントハケ塗り用ラッカーはこれに該当し、
正式名称を硝化綿ラッカーという。
特徴として薄く強度があるため、
用途としてタッチアップペイントとして利用されてきた。
(ただ短所として、皮膜は硬いが、もろい)

塗料の成分表示は結構あいまいに表記されている場合が多いので、注意が必要だ。

最近ではアクリルの発色性のよさを取り入れ、
ニトロセルロースで強度を持たせたタイプの塗料も
発売されているからやっかいである。

表記上はニトロセルロース配合となっていても、
アクリルの特性を持ち合わせていると、
色流れを起こするし、
色流れを起こさないと思っていても、
いつの間にかコーティングの原液が濃くなり、
色流れを起こし始める事もまれにある。