ルアー制作で難しい工程の1つ
コーティング(下地作り)と、塗装方法(下塗りと本塗り)について
経験から詳しく紹介しています

まえがき

コーティングと塗装は、ルアーの強度と見た目に大きく影響する行程だ。

また、作った人の技量が目に見える形で現れるため、難しい作業でもある。

僕自身まだまだ試行錯誤している段階なのだが、
みなさんからの情報も取り入れて、さまざまな方法をご紹介している。

知識より経験がものを言う行程なので、
初めてしばらくは失敗を繰り返し
そのうちに上達するため、気長に作業しよう。

セルロースとウレタンの使い分け

  1. セルロースを塗装
  2. コーティング
  3. 塗料で塗装
  4. コーティング

を繰り返して作ったルアーは頑丈だが、色がくすみがちになる。

ウレタンはすべての色の塗装を行った後にコーティングすることができ、
鮮やかな色の塗装ができるが、
セルロースに比べると頑丈ではない
ルアーが何かにぶつかったりするとコーティング面と塗装面が一部はがれることが多い。

というのが僕の経験だ。

これらの特徴から、
主にトップウォータープラグにはウレタン、
ミノーにはセルロースを使うのがいいと思う。

下地作り(コーティング)

ペンシルベイトの作り方のページでは、
ルアーの形に削り出した木の表面に、
下塗りとなる塗料を直接塗って下地作りと下塗りをする方法
を説明したが、
ここではより本格的な方法を紹介する。

セルロースセメント又は
ウレタン製コーティング剤を使う方法と
クリアーラッカーを使う方法
そして特殊な下地用塗料プラサフを使う方法、
エポキシ樹脂を使う方法
の5種類の方法がある。

セルロースセメントを使う

頑丈さと使いやすさではこのセルロースセメントが一番。
ミノーを作るときによく使用される。
セルロースセメントを使ったルアーの下地作りのページはこちら

ウレタン製コーティング剤を使う

透明度がよく、ルアーの美しさを出すには一番簡単なのがウレタン。
ウレタンを使ったルアーの下地作りのページはこちら

クリアーラッカーを使う

トップウォータープラグを作るならこの方法もある。
ラッカーを使ったルアーの下地作りのページはこちら

プラサフを使う

トップウォータープラグの下地作りでは、最も早い方法。
プラサフを使ったルアーの下地作りのページはこちら

下塗り

発色(色の鮮やかさ)を左右するのがこの下塗りだ。
ルアーの下塗りのページはこちら

本塗り

ルアー作りの一番楽しい行程がこの本塗りだ。
定番のオールドカラーに塗るもよし、
自分の好きな色に塗るのも良いだろう。
ルアーの本塗りのページはこちら

仕上げコーティング

本塗りの後、塗装を保護するため、ツヤを出すためなどの目的で行うのが
塗装の仕上げとして行うコーティング。
ルアーの塗装後のコーティングはこちら

パール塗料を使った塗装

一般的な塗料とは少し違っています。
パール塗料による塗装はこちら

ルアーの目をペイントアイにする

部品を使わず、塗料でルアーの目を描く方法です。
ルアーの目をペイントアイにする方法はこちら

セルロースに色を付ける

下地作りと下塗りを同時に行えるテクニック。
セルロースセメントに色をつける方法はこちら

コーティングで色流れするのを防ぐ

「塗装したあとにコーティングしたら色が流れた」、
これで困っている人は結構多いです。
皆さんからの情報提供ももとに書いた、
色が流れて失敗しないためのテクニックはこちら

塗装の原理、色流れの原因

これを知っていると知っていないとでは
塗装・コーティングへの取り組み方が変わります。
塗装の原理、色流れの原因についてはこちら

コーティングが白く曇る理由

ルアーをコーティングし乾燥したときにルアーの表面が白く濁ることがあります
この理由を紹介しています。
コーティングが白濁する理由はこちら

塗料製品にある成分表の見方

塗料を購入するときに参考になるのが成分表です。
その成分表をみて、ルアーの塗装にあったものを選ぶコツを紹介しています。
塗料の成分表の見方はこちら

塗装・コーティングの実例

メンバーが行っているルアーの塗装とコーティングの方法を紹介。

市販ルアーの塗装をはがす

色の塗り直しはリペイントともいいます。
市販の樹脂製ルアーのりペイントするために、まず塗装をはがす、そのテクニックを紹介しています。
市販ルアーの色を塗り直すために、塗装を剥がす方法はこちら