ルアーのアイ(目)の作り方を紹介しています。

アイ画像2

作るのは図の1の「黒目のみ」のタイプ。
簡単だが完成するまでに2日以上必要です

作り方

  1. 芯の部分と乾燥させる場所の用意

    芯の部分が針金の場合は
    適当な長さ(3cm以上)にニッパーで切り、
    プライヤーでまっすぐにする。

    また、逆さに吊して乾燥させるための場所と
    芯の部分を刺して固定するための板
    (バルサや発泡スチロール)
    を用意する。

  2. 接着剤と塗料を混ぜる

    接着剤と塗料を混ぜる
    2液性エポキシ系接着剤を
    チューブから適量出す
    (等量に混ぜるタイプが一般的だが,
    そうでないものもあるので注意する)。
    この時点ではまだ混ぜない。

    少量の黒色塗料を、
    この接着剤の上に数滴垂らす。

    そして接着剤同士をヘラで混ぜる。
    色が薄いようであれば
    さらに黒色塗料を垂らして混ぜる。

  3. 芯に塗る

    アイ乾燥
    2で作った黒色接着剤を
    爪楊枝やヘラの先で少量とり、
    もう片方の手に芯の部分をもつ。

    芯の部分をゆっくり指で回しながら
    芯の先に接着剤をつけていく
    (芯の先を水平より下に向けて行うこと)。

    このあとにつくる白目とのバランス、
    作りたいアイのサイズを考えて
    芯につける量を調整する。

    つける量が多いと垂れ落ちてしまう。

    接着剤は2で作った瞬間から
    硬化が始まるので作業は早く行うこと。

    少量つけても芯から垂れ落ちる場合は
    接着剤の粘度が少し強くなるまで
    待ってから行うとよい。

  4. 乾燥

    1で用意した板に芯を差し、
    逆さにして乾燥させる。
    芯が針金で
    厚みのある発泡スチロールがあるならば、
    芯を途中から直角に曲げて発泡スチロールの側面に差すことで
    下向きにして乾燥させることができる。

    乾燥時間は
    温度と接着剤によるが
    早くて1日長ければ2日ほどかかる。
    接着材の混ぜる割合が間違っていると硬化しない。

  5. 2~4をもう一度行う

    4でできた瞳の大きさが小さい場合は、
    さらにもう一度2~4を行う。
    一度で仕上げようと
    多量に黒色塗料を芯につけると
    垂れ落ちる
    2回行った方がより球形にちかい瞳をつくることができる。
    これで終了にしてもよいが、光沢を出すには次の工程を行う。

  6. コーティング

    セルロースやウレタンなどのコーティング剤に
    漬けてからさっと引揚げ、
    瞳の表面が濡れている程度の状態で
    1日以上乾燥させる。
    この時は瞳を上にして乾燥させる
    (板に芯を差し、瞳を上向きにして固定すればよい)。

    お勧めの方法としては
    マニキュア用トップコート
    (速乾・無色透明タイプ)
    を薄く均一に塗る方法で、
    これだと数時間で乾燥する。

  7. 完成

    乾燥すれば完成となる。
    一度に作れる数は10個程度である。
    これは2液性エポキシ系接着剤の
    硬化時間が短いためだ。

今回使ったもの

  • 材料

    芯の部分に使うものとして
    細い針金(0.5mmぐらいの銅線がおすすめ)か
    虫ピンまたは
    なるべく小さな釘(装飾用のものなど)

    瞳の部分として
    2液性エポキシ系接着剤(無色透明タイプ)と
    黒色塗料(エナメル系でもアクリル系でも水性でもよい)

    光沢をだすならコーティング剤(セルロースやウレタン)も必要で、
    マニキュア用トップコート速乾・無色透明タイプがお勧め
    (100円ショップで購入可能)。

  • 工具

    ニッパー(針金を切るため)プライヤーやラジオペンチ(針金を加工するため)
    防水性の紙など(2液性エポキシ系接着剤をこの上で混ぜる)
    ヘラや爪楊枝(2液性エポキシ系接着剤を混ぜるため)
    バルサ板の切れ端や発砲スチロールなど(逆さに吊して乾燥させるのに使用)