アルミ箔のうろこ模様はどういう方法で行うのか?

ミノーの作り方で説明した方法は、
片目ヤスリにアルミ箔をこすりつけ跡をつける方法だ。

他にもある。

  • 片目ヤスリの代わりに
    長いボルトや精密ドライバーを転がして跡をつける方法、
  • 定規と鉄筆を使って一本づつ線を引く方法、
  • アルミ箔をルアーに貼ってから刃の長いナイフで1本づつ線をつける方法(刃は動かさずにルアーを動かしてつける)、
  • たばこ(セブンスター)の箱の中に入っている銀紙をアルミ箔の代わりに貼る方法だ。
  • また、ローラーにうろこ模様を刻んで置き、それを転がしてアルミ箔に跡をつける方法もある。

アルミを上手に貼るためのテクニックが知りたい

この質問はLCの掲示板で最も多い質問の1つだろう。

ここでアルミ貼りがうまくいかない方のために、メンバーからのアドバイス。

テクニック1

ホイルだが,厚みの表示を見て
15ミクロン以上のものを購入すると良いと思う.

たまにオーブン用のものとして
20ミクロンのものが売ってるところがある。
見つけたら、買っておくことをお勧めする。

12ミクロンのものが多いのだが、
薄すぎて延びにくいためキレイに貼れない。
ウロコ模様も消えがちだ。

貼るときに使う接着剤だが、
リターダが一般的なのだが,
木工用ボンド,
タマゴの白身などを使うというのも聞いたことが有る。

ちなみに僕はリターダを使っていた.
位置決めは一発で決めないといけないので
シビアである。 アルミテープを使ってみたところ,
ホイルよりが貼りやすいように感じた。

失敗したら剥がせるのもメリットである。
格子状のウロコ模様を入れるには、
剥離紙をはがしてヤスリに貼って転写し、
ヤスリから剥がして
再び剥離紙を合わせて
逆から転写という手順でOK。

シワを延ばす方法だが、
木の角材にパンストを丸めたもので
真ん中から頭、しっぽ、背中、腹
というような順に延ばしていけば
そこそこ馴染むと思う。

内側からから外にむかって
のばしていく感じである。
(100円ライターのまるみのある側面でも代用できる)

端の方のシワは,
テープに付属のヘラや
ボールペンのキャップなどで
押さえていけばある程度消える。

アルミの端っこ部分以外は
ヘラなどは使わない。
模様が消えるからだ。
フォイルでもテープでも同様である。

完全に延ばすのは無理だが、
最終的に塗装でごまかせる場所に寄せれば良いようだ。

テクニック2

おおはしさんのテクニックを以下に紹介する。

そもそも平面のアルミ箔を
曲面に貼ろうとする事に無理があるので
シワ自体は必ず出来てしまう。

特にペンシルのように断面が円に近いもの、
紡錘形に近いものでは尚更なわけだが、

アルミ合金の持っている
僅かの伸縮性を用いて貼ろうと言うわけだが、
その伸び率は僅かなものなので、
これでカバーできる範囲は非常に狭い。

つまり相当に小さな(細い)シワにしか対応出来ない。

この場合

  • シワになっても構わない所にシワを集めて切り取る。
  • シワになった部分は丁寧に均して塗装で誤魔化す(^^
  • シワになりやすい円の断面を避けてなるべくサイドにフラットが広く取れるボディを使用する。

と言うのが、よく言われる所だが…
丁寧~~~~~~~に張って、
極細かいシワを、可能な限り多く作る事で、
ある程度丸いボディに
シワ無くアルミを貼る事は可能。

但し、殆ど指先の感覚に頼るので、
最初からうまく行かない人は繰りかえし
トライして慣れていくしか方法はないと思うが…

ちなみに私の場合は
アルミに模様を入れた際の
立体感を重視しているので、
キッチンテープを使用している。
この場合
切れやすくシワにもなりやすいのですが、
入手可能なもののうちで一番薄手のものを使用している。

仕上がり重視のため
ミノーのアルミ貼り
アルミを貼りおえた所
ミノーのアルミ貼り2

他に小技?として
左右側面を2枚のアルミで張るのでなく、
四枚にして シワを発生させないようにするという考えも出来る。

追加情報として他の人から
「100均のキッチンテープは展着剤(ノリ)がついてます。
だから楽といえば楽かもしれないけど、
伸ばす、あるいは寄せるという行為で
展着剤がはがれアルミが浮く現象も出てきますよ。
するとコーティングがさらに面倒になります。
薄いものがかえって楽かも。」
とのこと

アルミノーの測線をつけるためのルレットはどこで手に入るのか?

一般に売られているのは
裁縫用または革細工用の目のあらいルレットだ。

rullet
測線用のものはガリ版で使うものだが、
今やガリ版は過去の印刷技術のため現
在ではほとんど行われておらずなかなか手に入らない。

大手の文房具店ではまず手に入らないだろうし、
画材店でもないだろう。

可能性があるのは古くからある小さな文房具店(今にもつぶれそうな?)だ。
それでも手に入らない場合、
時計などの歯車を裁縫用ルレットに取り付けて使っているひともいる。

裁縫用ルレットを2回使うというのも手だ。

糸ノコの刃を押し当てて使うという方法もある。

アルミ箔とバルサの境目が塗装で消せない

ミノーの腹に吹くシルバーマイカを
綺麗に塗るにはどうしたらいいんでしょうか?
色々試したのだが、
アルミ箔とバルサの境目が消えません
という内容の質問

ミノーを作りはじめると出てくる壁で、
プロの作品のようにはうまくいかないものだ。
アルミ張りのミノーは、アルミの境めが結構見える。

シルバーそしてホワイトを順に吹いてから
クリアー塗料にシルバーマイカを溶いて
吹き付ければ見えなくなると思う。
(下地の処理は御忘れなく! ) 。

下地処理とは、
僕の場合、アルミ箔をはって完全に乾いた後、
アルミ箔の端を紙ヤスリでなるべく
慎重になめらかに削り段差をなくすことと、
下地作りの途中で腹部にシルバーを塗装しておくことだ。