ルアーの本塗装が終わったら、
塗装がはがれないため、ツヤをだし美しくするために塗装の最後として
仕上げコーティングを行います

1液性ウレタンにドブ浸け

  1. ウレタンの容器を新聞などを広げた上に置く
  2. 仮付けしてある頭部のヒートンの
    アイの部分のすぐ下をペンチで持ち、
    ウレタンの溶液
    ルアー後部を下にした状態で全体を浸けすぐに出す。
  3. 液から出したら乾燥台に吊るす
  4. ウレタンのフタを素早くしめる。
    これはウレタンの劣化を少なくするためだ
  5. 5~6時間乾燥させる。(8時間がベスト)
    このとき部屋の換気を十分におこなう。
    危険だから決して密閉した部屋で行わないこと。
  6. 乾燥したら今度は
    後部のヒートンをペンチで持ち、
    頭部を下にしてを再びドブ浸けと乾燥を行う。

これで塗装は終わり。
ペンシルベイトの作り方の行程15番に移る。

1液性ウレタンを吹き付け

この場合ウレタンを専用薄め液かラッカーシンナーで薄めて使用する。

ルアーをゆっくりと回しながらウレタンを吹き付けていく。
ルアーの表面 が少し光るぐらいに
なったところで止め、乾燥させる。

半日以上乾燥させたらまた吹き付ける。
これを3回以上繰り替えしたら塗装は終了。

1日乾燥させてから、
ペンシルベイトの作り方の行程15番に移る。

2液性ウレタンのハケ塗り

メンバーからの情報提供です。

2液性ウレタンの市販品では2つ使ったことがあります。

東邦化研の「エンジンウレタン」
2液 計180ml 定価1200円は、
次で紹介するワシンのものよりも
皮膜は軟らかく塗り重ねによる剥離は少なく、
リップ挿入加工もしやすいですが、
ただしフックの引っかき傷などに弱いです。
ワシンの「2ウレタン」
2液 計450ml 定価2800円は、
よりも皮膜が硬いですが、
塗り重ねによる剥離が発生しやすく、
リップ溝加工時に塗装内に空気が入ります。
しかし表面のキズにはかなり強いです。

使う分だけ、容器に2液を入れてます。
この2液の合計とシンナーを1:2の割合で混ぜます。

これをハケか筆でルアーに塗り、乾燥させます。
塗るときは一度で塗ってください。
半日以上乾燥させます。

塗る作業と乾燥作業を4回繰り返します。
これで仕上げは終わりです。

セルロースセメントを吹き付け

専用薄め液か、シンナー入りラッカー薄め液で薄めて使用する。

薄める割合はセルロース:薄め液=1:1ぐらいが目安。

ルアーを回しながら液を吹き付けていく。
ルアーの表面 が少し光るぐらいに
なったところで止め、乾燥させる。
半日以上乾燥させたらまた吹き付ける。

これを3回以上繰り替えした後
1日乾燥させたら、これで塗装は終わり。

ペンシルベイトの作り方の行程15番に移る。

セルロースのドブ浸け

セルロース2液でのコーティングし乾燥させる。

セルロース2液
セルロースセメントラッカーうすめ液リターダーシンナー
1対1対1の量の割合で混ぜた物

ドブ浸けして、5~6時間の乾燥させて
再びドブ浸け。
最後に5時間以上乾燥させる。
これでツヤが出る。

これで塗装は終わり。
そしてペンシルベイトの作り方の行程15番に移る。

吹き付けでコーティングの具体例

塗料での塗装後、
うすめたコーティング剤を
エアーブラシを使って塗装する。

薄める割合は、
使用するハンドピースの口径と、
エアーの圧力によって違う。

一般的なハンドピースは

オリンポス社製のものは
口径が0.2mm~0.4mmのカラーリング用のもの、

タミヤ社製のものは黒いのが0.7か0.8ぐらい、
シルバーのが0.5ぐらいだ。

コーティング剤用としては
口径の大きい0.6mm以上のものがいいみたいで、
この場合圧力を高めにして
コーティング剤とラッカー薄め液(またはラッカーシンナー)
を1対1で混ぜたものを吹きつける。

口径が0.3mmぐらいのものを使用する場合は
1対1.5ぐらいで混ぜたものを使う。

コーティング剤を薄めすぎると
コーティング膜が柔らかくなり
強度が落ちるので注意する。

ルアーにエアーブラシを近づけすぎると
コーティング剤がルアーからポタポタと垂れてしまう。
そうならないように
ルアーから10cm以上はなし、
一ケ所に集中して吹かないよう、
ルアーをゆっくりと回しながら行う。

そして乾燥を半日以上(できれば1日)行う。

乾燥させる時間は
コーティング剤の薄め具合や
気温によって乾燥時間を調整する。

これを3回以上繰り替えした後
1日乾燥させる。

コーティングが曇らないようにする

塗装後にルアーをコーティング剤にドブ浸けするとき
液へ漬ける前に
ルアー表面をドライヤーで温めるという方法がある。
湿度が高いときなどは
重宝する方法なので一度試しみてもいい。