ルアーの形を作ったら、次は下地作り。ボディを強くするためと防水、そして塗装の下地の役割をします。市販のセルロースセメントを使った方法を紹介しています
セルロースセメントとは
ニトロセルロースやセルロースと呼ばれることもある
油性の液体(有機溶剤)だ。
準備
目次
- セルロース1液
- セルロースセメントとラッカーうすめ液を
10対1の量の割合で混ぜた物 - セルロース2液
- セルロースセメントとラッカーうすめ液とリターダーシンナーを
1対1対1の量の割合で混ぜた物 - ルアーの作成を「コーティング・塗装をする直前までの行程」まで終わらせる。
- 仮付けしてある頭部のヒートンの
アイの部分のすぐ下をペンチで持ち、
セルロース1液に
ルアー後部を下にした状態で全体を浸けすぐに出す。 - 液から出したときに
後部のヒートンを瓶の縁に付け、
ルアーからたれる液をある程度、瓶の中に戻す。 - 乾燥台にルアーを吊し、
5~6時間乾燥させる。(8時間がベスト)
このとき部屋の換気を十分におこなう。
危険だから決して密閉した部屋で行わないこと。 - 乾燥したら今度は
後部のヒートンをペンチで持ち、
頭部を下にして2~4の作業を再び行う。 - 乾燥したら
800番台の紙ヤスリで
ルアー表面を滑らかにする。 - 2~5の作業を3回以上行う。
- 最後に800番台の紙ヤスリでルアー表面を丹念に滑らかにする。
この2つの液体を作り、それぞれを瓶に保存する。
瓶はルアーが全部入る大きさで
フタがしっかりしまるものにする。
そして、ルアーを乾燥時にぶらさげる乾燥台を用意しておく。
ラッカーうすめ液
ここでいうラッカーうすめ液とは
ホームセンターなどの塗料コーナーに売っているうすめ液のことで、
容器に”成分:第1石油類、有機溶剤”などと
書いてあることが目印となる。
最も多く売られているのは第2石油類なので注意すること。
また、ラッカーうすめ液とは別にラッカーシンナーというものがある。
ラッカーシンナー
ハンドメイド関連の本の中で使われているものがこのラッカーシンナー、
できればこちらを使った方がいいのだが
なかなか普通のホームセンターでは手に入らない。
なぜならトルエンが入っていて
青少年非行防止のために
ホームセンターなどでは売らない場合が多いのだ。
ラッカーシンナーが売っているのを見かけたら
ぜひ購入しておこう。
なるべくトルエンの濃度が高いもの(50-60%以上)を選ぼう。
うすめ液
また、現在釣具屋で売っている
セルロース薄め液やウレタンうすめ液などにも
使えるものがあるが、この場合は
セルロースの製造会社と薄め液の製造会社を
同じにしておくと失敗がない。
方法
ここでは硬い木材を削りヒートンを付けたペンシルベイトを例にして説明する。
柔らかい木材(バルサなど)でワイヤーをはさんだ構造のルアー(ミノーなど)の場合も、同じ。
以上でセルロースセメントを作った下地作りは終了。
この後は塗装のための「下塗り」か、
ミノーであればアルミ貼りを行う作業になる。